2017年 10月 10日 ( 1 )

我が無知を恥ず

8日。
とりあえず、まずは朝からアビエルトに集合して、
納得いくまで音あわせ。
ウクレレの使い方についても、カゼアシならではのアプローチが見えてきて、どんどん面白くなってきています。

アビエルトでは、午後から琴のLIVEも入っていたし、
我々は昼一から樋口健二さんの講演を聴きに行くので、早めに大槻さんのランチを頂いて、
広島駅近くの講演会場へ移動。
原発で働く末端の労働者が置かれている過酷な状況と、悲しき現実。

樋口さんは、80歳になるというのに、
ものすごいパワフルでエネルギッシュに話を進めてくださいました。
話を聞くことができて本当に勉強になったし、行って良かった!

そして、コラボで講演してくれたアーサーさんの話も、めちゃくちゃ良かったのです。
というか、とっても勉強になりました。
被爆2世である自分なんて、結局は原爆の歴史や広島の実態について、ほとんど無知なままだと思い知らされたわけであります。
つまり、ほとんど大多数の人は、たぶんそういうことなのかも・・・。

いちばん心に突き刺さり、思ったことは、
広島が世界で初めての「原爆被害」を受けたのではない、、のです。(実戦での大量殺戮という意味ではそうだと思うけど、だけど、)
アメリカの先住民や貧しい人々がウランを掘り出し、そして核実験という名のもとに、本物の原爆によって被爆し、闇に葬られてきた事実。そうしたことを闇に消し去ることなく、実はそこから「広島につながっている」ということを世界に発信すべきだ。ってこと。広島市長が8/6のメッセージでそうした言葉を入れたことはないのでは・・・?(広島は世界で初の核被害をうけた悲しい街であるということは述べるのだが、)。

その後に続く数々の水爆実験、太平洋の島々で核実験の闇に葬られてきた人々、第五福竜丸の被曝・・・、核保有の最大の手段である「原子炉」をつくり、原子炉のオプションについてくる「湯沸し機能」を発電に使っているだけの原発・・・。スリーマイル、チェルノブイリ、福島、・・・それでもなお今もこの国で続く原発推進の流れ・・・。
加えてその影には、必ず、原発には労働者の被曝問題もあり、
核実験ではその計り知れない被害者の存在もある。
「豊かさ」とやらのために・・・。

どうやら、人は権力を持ったら、核を豊かさに必要なものだと思うのかな・・・。

広島は・・・、声高に「世界初の」核の被害者だと公に発言した瞬間、実は、広島に至るそうした歴史のつながりを否定してしまうことになる。広島の子供たちさえ、そのつながりを知らないままになってしまう。
それはつまり、その瞬間に、広島はただの・・・、つまり・・・、
この言葉を書くことはとても勇気がいるし、本当に涙が出るのですが、被害者の悲劇を利用した「ただの、原爆観光地に成り下がってしまう」んだ・・・。
あるいは、政治や経済に利用するための象徴としてうまく利用され続ける広島になってしまう・・・。
ワタシたち広島の子どもたちも、そういう教育をされてきた。原爆の日の登校日に、怖い原爆の記録映画を見た後に、先生から「だから、これからは平和利用なんですよ」と言われ、原発の明るい未来のパンフレットを配られた。

これ以上は、言葉にできないです・・・。
広島は悲しい。悲しすぎる。

だから、自分たちが「初の」最も悲しいという表現に潜む罠に気づいて、それをあらためて、実はその悲劇は脈々と世界とつながってきたものであり、そして現在進行形であるということを知らなければ・・・。
そうじゃなきゃ・・・、
わしの婆ちゃんは、権力者達にうまく利用されるために、あの原爆の悲劇の中を父ちゃんたちを連れて必死で逃げて生き延びたんじゃない。
ましてや、亡くなった大勢の、大勢の、大勢の・・・、なおさらだ・・・。

ちなみに、インドのボパールにある化学工場(アメリカのユニオンカーバイド社)が1984年に起こした毒ガスの最悪のガス漏れ事故があるのですが(現在までに死者2万人を超え、いまだ約60万人が後遺症に苦しむ)、ここでは、その事故の犠牲者を悼む碑に刻まれた碑文にて歴史の流れを断ち切ることなく広島にも言及しており、このような悲劇が繰り返されることのないように母子像が立ち続けています。
こんなこと、ワタシは、知らんかった・・・。(追記:この碑文の広島については、毒ガス工場があった大久野島のことを指しているのかも知れません。あるいは原爆による放射能汚染と毒ガス工場による汚染を含めているのかも。・・・また勉強しておきます)

もう一度、会場の様子を・・・
聴きに行って本当に良かった。しかし、これだけ重要な話を聞けたのに、こんなに人が少なかったのも事実・・・。

樋口さんが命を懸けて写真を撮って伝えなければ、原発労働者の過酷で悲惨な労働環境の「実態」は、あの原発広報パンフレットのコンピュータルームにかき消されて見えないままだったと思う・・・。
(樋口さんの写真集は、アビエルトの本棚にも置いてありますので、ぜひご覧ください)

自分たちの無知を恥じると共に、まず己の無知を知り、
命を懸けて闇に消されようとする真実の声を伝え続けてくれている方に感謝し、
それを知ろうとすること。
自分達の立ち位置でできることを探し続けて実行すること。

そんなことを噛み締めながら、街の喧騒に出ると・・・、
派手な電飾の明かりに心が暗くなりつつ、
素朴に生きる力とその権利とは何かを考えたり。

いよいよ次の農園仕事では、土を耕して大根を植える準備だ。
おす!

美味しい大根、つくるど!!!!
みんなで食べようで!!




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by kazeashi | 2017-10-10 12:12 | THE KAZEASHI | Comments(0)